Lancet– category –
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スタチンは本当に筋肉痛や筋力低下の原因となるか?
スタチンに筋肉に対する副作用があることはよく知られています。今回はスタチン内服中の患者に生じる筋肉痛や筋力低下が、どの程度スタチンに起因するものなのかを検討した研究を取り上げます。 Effect of statin therapy on mus... -
オミクロン株流行下の抗ウイルス薬の効果は?
新型コロナウイルスの抗ウイルス薬としてモルヌピラビル(ラゲブリオ®︎)、ニルマトレルビル/リトナビル(パキロビッド®︎)が使用されています。承認の根拠となっている臨床試験は、いずれもデルタ株流行下に行われており、ワクチン未接種者が対象でした。... -
小児の下気道感染に対する抗菌薬投与に症状改善効果はあるか?
安易な抗菌薬投与による耐性菌の増加が問題になる中、小児の下気道感染に対しては抗菌薬が使用されるケースが多いです。今回取り上げるのは、小児の下気道感染に抗菌薬を処方することの是非を検討した研究です。 Antibiotics for lower res... -
無症候性頸動脈狭窄の治療法の比較:CAS vs CEA
頸動脈狭窄に対する治療として、頸動脈ステント留置術(carotid artery stenting:CAS)と頸動脈内膜剥離術(carotid endarterectomy:CEA)があります。近年、治療法の進歩によりCASのCEAに対する非劣性を示す研究が多く出されています。今回取り上げるのは... -
認知症高齢者の焦燥性興奮に対するミルタザピンの効果は?
認知症患者の不穏、興奮、易怒性はしばしば対応に苦慮します。そのような事例に最近使用されることが増えている抗うつ薬ですが、その効果と安全性はどうなのでしょうか。 Study of mirtazapine for agitated behaviours in dementia (SYMBAD): a randomise... -
高齢者でLDLコレステロールを下げる意義はあるか?
LDLコレステロール低下は心血管イベントの抑制効果が知られています。75歳以上の高齢患者でもLDLコレステロールを下げる治療を行う意義はあるのでしょうか。 Efficacy and safety of lowering LDL cholesterol in older pat... -
新規発症の全般てんかんにおける第一選択は?バルプロ酸vsレベチラセタム
全般てんかんにおける第一選択薬はバルプロ酸ですが、近年ではレベチラセタムが使用されることも増えています。臨床的効果と費用対効果はどちらが優れるのでしょうか。 The SANAD II study of the effectiveness and cost-effectiveness of valproate vers... -
新規発症の焦点てんかんにおける第一選択は?レベチラセタムvsゾニサミドvsラモトリギン
抗てんかん薬は近年ラインナップが増えていますが、非専門医には違いが分かりにくいところです。焦点てんかんの治療として、有効性・費用対効果の面でどのような薬剤選択がふさわしいとされるのでしょうか。 The SANAD II study of the effectiveness and ... -
高血圧の治療は糖尿病の発症リスクを下げるか?
2型糖尿病患者が高血圧症を併発することはよく経験されることで、これらを同時に治療することは珍しくありません。 今回取り上げるのは、降圧治療が糖尿病の発症そのもののリスクを下げるかを検討した研究です。 Blood pressure lowering and risk of new-...
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