投稿一覧
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ニルマトレルビル/リトナビルは新型コロナウイルス感染症による入院・死亡を減らせるか?
前回の記事でCOVID-19の経口薬であるモルヌピラビル(ラゲブリオ®︎)を取り上げました。2022年8月現在、COVID-19に対して使用できるもう一つの経口抗ウイルス薬が、ニルマトレルビル/リトナビル(パキロビッド®︎)です。今回は、日本でニルマトレルビル/リ... -
モルヌピラビルは新型コロナウイルス感染症による入院・死亡を減らせるか?
2022年8月現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は第7波の感染拡大局面にあります。そんな中、8月18日にCOVID-19の経口薬であるモルヌピラビル(ラゲブリオ®︎)が薬価収載され、一般流通が始まります。今回は、日本でモルヌピラビルが特例承認される... -
カルシウムとタンパク質の摂取量を増やすと高齢者の転倒・骨折は減らせるか?
転倒・骨折は、高齢者の予後とQOLを悪化させる大きな問題です。カルシウムやタンパク質が骨にいいイメージはありますが、その摂取量を増やしたら本当に骨折を予防できるのでしょうか。 Effect of dietary sources of calcium and protein&n... -
小児の下気道感染に対する抗菌薬投与に症状改善効果はあるか?
安易な抗菌薬投与による耐性菌の増加が問題になる中、小児の下気道感染に対しては抗菌薬が使用されるケースが多いです。今回取り上げるのは、小児の下気道感染に抗菌薬を処方することの是非を検討した研究です。 Antibiotics for lower res... -
学会誌勉強ノート 〜日病総診誌2022:18(3)〜
日本病院総合診療医学会雑誌 2022年第18巻3号 原著:COVID-19 新生会第一病院で経験した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の国内第4波・第5波期における比較検討 古賀俊充, 伊奈研次, 田中義輝, 他. 日病総診誌 2022:18(3):145-150. 概要 透析可... -
PHQ-9によるうつ病スクリーニングの精度は?
PHQ-9はうつ病のスクリーニングとして使用さています。今回はPHQ-9によるうつ病の診断精度を検証した研究を取り上げます。 Accuracy of the Patient Health Questionnaire-9 for screening to detect major depression... -
騒音環境に長年住むと認知症リスクが高まるか?
騒音への暴露は様々な疾患の発症リスクを高めると言われています。道路や鉄道に面した騒音環境に長年住むことは認知症の発症と関連があるのでしょうか。 Residential exposure to transportation noise in Denmark and incidence... -
ブチルスコポラミンは死前喘鳴を減らせるか?
終末期の患者でしばしば見られる死前喘鳴ですが、家族が不安・心配を訴えられることもあります。経験的にブチルスコポラミン(ブスコパン)の投与が行なわれることがありますが、その有効性にエビデンスはあるのでしょうか。 Effect of Prophyla... -
健康行動モデルを用いてアドバンス・ケア・プランニングを促進できるか?
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の普及のために様々な試みが行なわれています。健康に関する行動変容のためのアプローチはACPの促進にも役立つのでしょうか。 Effect of the STAMP (Sharing and Talking About My Prefere... -
バレニクリンとニコチンパッチの併用で禁煙成功率は上がるか?
禁煙補助薬として使用されるバレニクリン(商品名:チャンピックス)とニコチンパッチは通常どちらか一方を選択します。2剤を併用すれば単独で使うよりも禁煙成功率は高くなるのでしょうか。 Effects of Combined Varenicline With&nb...